年齢は数えたくない。年齢にこだわり過ぎか‥

何年目とか何才とか,聞いても忘れてしまうことが多い。あまり興味がないのだと思う。

結婚した年も数年前に覚えた(結婚した日は,初めから覚えている)。ついでに子供たちが生まれた年も西暦で覚えておいた。今の家に引っ越してきた年は覚えたのに,また忘れてしまった。

昔,親が50才になった時,すごい歳になってしまった,と驚いて,それから親の歳を数えるのをやめた。今は50才はまだまだ若いと思う。親が老齢になった今は,親が何歳かはっきり知っている。聞かれることが多くなったので。

子どもの年齢を聞かれ,「何歳だったかな?」と言って,びっくりされたことがある。学校卒業後,子供の歳もちゃんとは数えていない。でも計算しようと思えば,計算すれば,正確な年齢はわかる。

自分の歳も数えたくない。でも書類に書かざるを得ないことがある。それは仕方ない。誕生月にはお店からハガキが送られてくる。歳をとることを意識させられるので,ここ数年嫌だった。割引きなどの特典は利用していたけど。今年はなぜか,今までほど嫌ではない。余りこだわらなくなった?

人(大人)の年齢も聞かない。自分より上かな,下かな,とは考える。

聞かなくても教えてくる人もいるけど,そういう人は,人の年齢も知りたがる。子供たちのことを知っている人には,「あれくらいの子供たちがいます,お察しください〜」と。あるいは「秘密」と。

20代半ばを過ぎた頃から,いつも「こんな歳になってしまった」と思っていた。「もう30になってしまう‥」「40才なんて‥気持ちは20才なのに」。なぜだろう。若さにしがみついていたのか?

今は,なぜか,まだまだ若いと思っている。「もう歳だと思っていたけれど,振り返れば違っていた」を繰り返してきて学習したのか?これからの人生を考えると,今が一番若いんだよ。それに,先輩たちを見ているからかも。身近に,そして有名人に,すてきな先輩たちがいっぱいいる。自分の年齢を公言している人の方が多いか?自分の全てを受け入れて肯定しているから?年齢を知っているがゆえに,励まされ元気付けられている。私は言いたくないけど。

今年知り合ったイギリス出身の女性が,日本に来たら知り合う人に年齢をしょっちゅう聞かれて驚いた,と言っていた。向こうでは聞かない,特に女性には,と。私もその文化の方が断然好き。

年齢を言わないということに,こだわり過ぎかもしれない。自分の限界をわきまえる必要はあるが,もう何歳だから,と年齢で自分を制限したくないと思うし,年齢で固定観念を持たれたくもない,と思っている。

だけど,変にこだわらず素直に年齢を言えた方が,本当は自由かもしれない。

90歳を超えたら言えるようになるかもしれない。‥わからない。