「推し」か「趣味」のある生活


今まで,色んな人を好きになった。宝塚歌劇のスター,ジェームズ・ディーンエレカシ。ほんとはもっといる。

そういう人のことを表す言葉がなかった,ということに気付いたのは,「推し」という言葉を知ってから。

「〇〇さんのファンです」と自分のことは言えても,好きな人,応援している人,〇〇さんを指す言葉が,今までなかった。

「推し」という言葉を考え出した人,すごい。

「推し」がいる生活は,幸せ。

母はずっと昔から,大の阪神ファン。選手,監督のことはもちろん,コーチのことも,よく知っている。テレビの音を消して,ラジオで野球放送を聞きながら,試合を見たりもしていた。

もうずいぶん前のことだが,電話の途中で「ドラフト会議が始まるから,切るわ」と。久しぶりの電話だったのに,娘と話すよりドラフト会議を見る方が大事なんだ,と面白かった。

スポーツは,勝ったり負けたりだから,いつも嬉しい,というわけにはいかないが,好きなチームがあるって,楽しそう。野球シーズンが始まると,母が楽しめるものがあるので,私も少し気が楽になる。

私も阪神に興味を持って,一緒に楽しめれば良いのだけれど,そうなれない。夜のニュースで野球情報を仕入れる程度はしている。

何十年も大好きな人,団体,は残念ながら無い。宝塚は7,8年で。周りに宝塚ファンが増えて,“私の宝塚”が,“大勢の宝塚”になってしまって(もともとそうなんだけど),急に熱が冷めていった。ジェームズ・ディーンは5,6年で,こちらは徐々に冷めていった。

日本のロックグループ,エレカシを好きになった時,CDを借りたり,買ったり,YouTubeで見たり,書籍を買ったり,年代順にアルバム名を書いて,手に入れたものをチェックしたり,歌詞を手帳に書いてみたり,した。

毎日楽しみがあった。ただ,曲を聴く時は,1人の時に,じっくり聴くので,曲を聞きながら何か他のことをすることができなくて,不自由だった。

名曲がいっぱいあって,感動し,驚いた。なぜこんなに良い曲が流行らなかったのか,私の耳に入って来なかったのか,不思議に思った。私は2017年までエレカシを知らなかった。流行ることを望んでいないのか?という曲もあるが〜。

Spotifyというアプリで,持っていないアルバムの曲が聴ける。やはり名曲が多い!いつでも聴ける,という事もあり,少しずつ聴いている。

今はなぜか自分を抑えて聴きすぎないようにしている。初めの頃のように夢中になってしまうと,するべき事をする時間がなくなるから。あるいは,もう夢中に取り入れる時期は過ぎて,落ち着いたのか。

趣味として,ギターを少し。学生時代,クラッシックギターをテレビの講座を見ながら学んだ。ギターアンサンブル部の友人にも教わりながら。今はその頃のようには夢中になれない。

生活の喜びとなる,趣味や「推し」のある人は,幸せだ。

趣味のことも「推し」って言うのかな?言葉の定義がまだちゃんとわかっていない〜。