「40kg台でしょ?」「んー‥」
おしゃれな先輩W子さんと,年下の友人Hちゃんと,私。
W「ピンクのコートがあるんだけど,Hちゃん,着ない?コロナで太ってきつくなっちゃって,ボタンがとめにくくなったの。あまり着てないから傷んでないから」
私 (明るい色,良いね。Hちゃんがピンクのを着たとこ見たいな。似合いそう)
H「え〜W子さんがきついんじゃ,私無理かも」
W「大丈夫よ。どう?ハーフコートなんだけど,写真があるから見せてあげる」
H「ありがとうございます。トレンチコートですね。私,トレンチコートはもう持ってるし,この色に合う手持ちのスカートが無いから」
W「そうか。Hちゃんも服は少なくしてるもんね」
私 (あら。似合いそうなのに,ずいぶんあっさりはっきり断るな。潔い)
W「じゃ,花ちゃん,どう?」
私「え⁇私?W子さんがきついんじゃ,私にはきついと思う」
W「あら。大丈夫よ。40kg台でしょ?私50kgになっちゃったのよ。花ちゃん,40kg台でしょ?」
私「え〜‥ん‥」(私も体重が2kg増えて,最近少し減ったけど,まだ51.5kg前後ある‥)
W「40kg台でしょ?」
私「ん‥」
W「今度会う時に持って行くから見てみて。じゃあね」
W子さんが去った後。
H「花さん,50kgないんだ」
私「え!そう聞こえた⁉︎」
H「うん。そう聞こえた。」
私「‥‥」(”んー“が“うん”に聞こえたんだ,たぶん。うそをついたことになってしまった‥はっきりした数字を出してきて,私にうそをつかせないで 〜。それにしても,ぐずぐずとはっきりしない私。ダメだね‥)
後日,サーモンピンクのハーフコートを試着して,ボタンもとめられたので,頂いた。1つ入って来たから,1つ,ジャケットかダウンのハーフコートを減らすぞ!
私は身長155.5で,Wさんも同じくらい。うそにならないように‥もうなってる‥体重を早く40kg台にしておかないと!49.9で良いから。スカートがきついので減らさなくちゃいけないと,ずっと思って過ごして来たことだし。
身長は人に言える。見て明らかに分かることだから。体重は見た通りとは限らない。だから言いたくないのかな?言っても何にも害は無いことなのに。女心は分からん。
いえ,女性でも屈託なく言う人もいる。そういう人好き。言わない人も,好き。嘘つく人は,‥‥嫌だ。
ぐずの私に,理性的に考えようとするもう1人の私が言う。
「言いたくないなら,言わずに済むスマートな方法を考えておく。それが無理なら,そんな些細なことは,ごまかさないではっきり言って,『内緒ね』と言えば良い。もし,W子さんがうっかり他の人に言ったとしても,笑ってすませられるはず。
今回ごまかしてしまって,訂正するのも大げさだし,でもごまかしたままは嫌だと思うなら,さっさと1.5kg減らせば良い。食事を8割に減らしてもっと運動でもすれば1ヶ月半くらいで減らせるのでは?」
どれも頭では理解できる。何でもそうだけど,それをやるかやらないか,だ。