ドミニック•ローホー「少ないもので料理する」


食器棚,クローゼット,タンスの引き出し,他,一旦収納してしまうと,そのままになる。もっと減らして,使いやすくしようと思いつつ,どうすれば良いか分からない。収まってはいるのでそのままになってしまう。

ロジカル片付け。論理的に考える。そうしようとしているけれど,頭がごちゃごちゃして,途中であきらめて,元に戻したり,少しだけすっきりしたり。

 

「少ないもので料理する シンプルな台所で,ミニマムクッキング」(ドミニック•ローホー)

「もっと改善できることはないだろうか?」と常々自分に問うてみるのです。自分の生活の枠組みを整えることは,繰り返しの行為ではなく「創造行為」であるべきだからです。

それはすなわち普段の日常生活の場を美しく生活し易いものにすること。

キッチンを自分の必要と好みにあわせて整えていくことは,探究心が求められる大変な作業で‥。(p44)

 

ああ,やっぱり「大変な作業」なんだ,と安心する。

母は掃除が好きではなかった。手芸が上手で,家事では料理が好きだと言っている。掃除が好きではない理由として「私は創造的な人間だから,作るのは好きだけど,片付けや掃除は嫌い」

以前,私は料理が好きではなく(今は,料理を趣味にする計画を考え,実行中),台所に立つ,と決めている時間になると,引き出しや棚の片付けがしたくなっていた。「私は創造的な人間じゃないから」と思っていた。

 

「日常生活の場を美しく生活しやすいものにする」のは「創造行為」とあった。

掃除や片付けは,単に元に戻すだけのことではない。工夫して改善して,より快適な住まいにしていくことができる。また,同居家族の数が変わることがあり,物の買い替えもある。食品は,絶えず消費し購入。だから完璧な収納ができた,終わり。ということはない。

 

有害物質を含む調理器具を使わないことについて。

ここを読んで,お嫁入り道具(死語?)の1つとして母が持たせてくれた,ビタクラフトというステンレス鍋のセットを見直した。ずっと使い続けてきた物なのに。良い物をもらったものだ。改めて母に感謝のメールをした。

夫が単身赴任の時にビタクラフトの使いやすいサイズの鍋を持たせた。すると,ちゃんと取り扱い説明書を見て使ったようで,水を入れずにブロッコリーやほうれん草を茹でた,とか!

なんと,私より上手に正しく使っていた。初心者の良さだ。取り扱い説明書を見てから使う。

私も今は,少量の水で茹でている。

 

後半の料理に関しては,斜め読み。主婦としてはもう当然知っている事や,馴染みのない素材,調味料の名が出てくるので。

 

観念的な話を期待して買った。その点,最初の方は面白かった。途中からは実際的。これから調理器具を揃えていく人には参考になると思う。

有害物質を含む調理器具。知識のある人だ。

知識があると,怖くて使えない物が増えてしまうけど!